おだやかな日々に

おばあさんになってしまった


 昨日の朝日歌壇に心打たれる歌が載っておりました。
 
 おばあさんになつてしまつたわたしですおぢいさんになつたあなたに会ひたい 門田照子
 
 
私も門田さんの立場だったらそう思うかも知れません。
毎日老いて行く「おぢいさん」の姿を見ているのは複雑な気持ちですが、門田さんの歌に惹かれるのはどうしてなのだろうと自分の気持ちを分析しております。きっと幸せだからでしょう。永遠には続かない幸せだからでしょうか。

パソコンのロック画面を先般訪れた鞆の浦の画像にしてみました。穏やかな優しい瀬戸内海の海です。
  1. 2017/08/22(火) 10:18:28|
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正岡子規に誘われて


又旧聞になってしまいましたが、4月15日に短歌会の友人に誘われて神奈川近代文学館で開催中の正岡子規展に出掛けました。沢山の展示品や、手紙など見ると、以前同じ友人たちと訪れた子規庵の事も思い出して懐かしい思いでした。兎に角天才的な能力の持ち主が病に冒されて短い生涯を終わらなくてはならなかった事を思うと本当にお気の毒で残念です。俳句と短歌、絵と書、どれも素晴らしい!すごい!
shikiten.jpg

良いお天気に恵まれ、文学館までの道のりを楽しみました。薔薇には少し早くて残念でしたが、外人墓地にはまだ桜やこぶしの大木が外側から眺められて風情がありました。港の見える丘公園には花一杯。春の息吹きが全開でした。

royalp.jpg
 
アフターは友人の案内で横浜ロイヤルパークホテルの68階へ。四人でタクシーを利用したので雲はおのぼりさん宜しく快適に景色を楽しみました。程々の量の中華料理は老人向き。最後に窓から外を眺めると、地平線まで見渡す事が出来ました。
幸せなひと時でありました。
  1. 2017/04/26(水) 14:22:08|
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万葉集メモ 8

unebi.jpg 一ヶ月お休みしてしまったが、今月は万葉集の講座に出席することが出来た。折しもその日の朝の新聞に「奈良・明日香村 の小山田遺跡で横穴式石室の痕跡と見られる遺構が見つかり、遺跡が7世紀ごろに築造された未知の古墳で石舞台を上回る規模という事が確定した。飛鳥期最大級の古墳であり、小山田古墳と命名された」という記事が掲載されていた。墓の主は舒明天皇?蝦夷?(画像は甘樫丘から見た飛鳥の風景)

stonestage.jpg
石舞台や飛鳥の写真があった筈だと散々探してようやく見つけた。もう二十年も前になるだろうか、世田谷区の婦人大学に参加していた時に飛鳥地方に行った時の古い写真であるが、クリックすると石舞台と人間の大きさが分かるが、これよりも大きな規模の古墳とは・・・と朝から万葉気分になった。

kaguyama.jpg
28 春すぎて夏来るらししろたへの衣ほしたり天の香具山  持統天皇
今回はこの有名な歌と、次の29、柿本人麻呂の長歌であった。
古い写真なので色褪せてしまっているが、かろうじて香具山が見える。同じくやっと見つけた自前の写真である。

28の歌は「白い衣が香具山にほしてあるのが見える」と単純に解釈していたが、先生は遠くから見ると白いのは衣かどうか良く見えないのではないか、という説があるという。それで、白いのは雪ではないかと。
え~~夏きにけらしと言っているのに雪ですかぁ?
東歌に「筑波嶺に雪かも降らる否をかも愛しき児ろが布乾さるかも」や平安時代の初めに歌われた地方民謡に「甲斐が嶺に白きは雪かや否をさの甲斐の褻衣(けごろも)や甲斐の褻衣」というものがあるとの事。これってやはり雪ではなくて布では?それとも??分からなくなった。
当たり前だけれどああ、そうかと思ったのは、
万葉歌の「ほしたり」は「ほしてあり」の略。百人一首( 新古今歌)の「ほすてふ」は「ほすといふ」の略。
で、見えるというのと、見えたそうだでは時制が違うので、今更ながらそこに時代の隔たりを確認したわけである。

29の長歌では主として柿本人麻呂の事についての説明があった。
人麻呂は下級官人知識人で相当に中国の詩文を勉強しているという事。古い枕詞を新しく作り替えたりしてふんだんに使っている事。例えば「そらみつ大和」を「に」を入れて「そらにみつ 大和を置きて」など。
土屋文明先生の万葉集私注にはこの長歌の語釈と作者及び作意について多くの頁を割いて書かれている。茂吉もほめている長歌だそうだ。春の草の生い茂った大津の都を見て悲しんでいる様子が表されている 本文は長いので省略。以上、取り敢えず復習終了。
  1. 2017/03/07(火) 10:59:22|
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万葉集メモ 7

kahakamino.jpg
新しい先生になって丁度一年が過ぎた。月に一度なのだが、何かとぶつかってなかなか毎回出席出来ず、幸い行くことが出来た日には、資料など頂いてとても充実した気持ちになって帰るのだが、そのまままた何となく過ごしてしまうのは実はとても勿体ない事。本当に久しぶりに復習を兼ねて綴ってみたい。

 テキストは中西進の万葉集なのだが、私はいつも文明先生の私注を持ってゆく。
巻1の22番まで進んでいた。天武天皇の第一皇女、十市皇女が伊勢の斎宮に指名されて禊の期間を終えて斎宮に赴任する時に一緒について行った吹黄自刀の歌とのこと。土屋先生は「草むさぬ川上の岩ほの清浄なるにつけて、いまだ年少なき皇女の行く末をことほぐこころは一首に溢れて居る。」と好意的に述べられている。
講義では、伊勢に行くコースについて色々話された。伊勢神宮と斎宮は12,3キロ離れていること。伊勢の斎宮跡が発掘されて現在は綺麗に整備されていること。斎宮街道の家々の軒が低いこと。(少し名残が残っている)伊勢に 行くコースは魅力的であることなど、話を聞いているとまだ行った事が無い伊勢の方面に思いが漂ってゆく。
歌の表現形式について上句の序(比喩)+下句(本旨)の形で技巧、屈折をつけるというところは、何だか新しい歌を作る上のヒントになりそうだ。古今和歌集では序の部分が固定してしまうという事を聞いて初めて万葉集が自由で大らかだと言われる意味が少し分かったような気がした。斎宮街道についてのサイトで現在の様子を見る事が出来た。
  1. 2017/01/26(木) 14:43:45|
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万葉集故地見学 2015 その3

小動山?
海岸線も終わりに近い頃、向こうに小さな山が見えて来ました。小動山(こゆるぎやま)とも言われて居る山とか。七里ヶ浜と腰越の浜を分けるように突き出ている岬で、そこの松が風波につねに動くためにこゆるぎの松というとか、その他「風土記稿」にも伝説があるようです。バスがここに近づくと何だか見た事があるような景色。以前わかめさんのご案内で歩いた記憶が蘇りましたが、バスでの通過ゆえ、確信は持てません。その小山の上に小動神社があるとのこと。そして道路の左側のお寺の山門に見覚えがあるような気がしたのです。ネットで検索したら、浄泉寺というお寺でした。
和田塚
 バスは由比ヶ浜の海浜公園近くの駐車場に停車して、そこから長谷までウオーキングとなりました。お天気が良くてやはり歩くのは気持ちが良いです。このあたりがどういう所かも知りませんでしたが、和田塚の石碑に立ち寄り一寸見学。石碑には和田一族戦没地と書かれておりました。
暫く行くと江ノ電の和田塚駅がありました。そこを通過してどんどん歩け歩け。皆さんの後について、塀から覗く可愛い犬を見たり、格好良い若者を眺めたり、鎌倉だぁ~という家並や小さな店を振り向いたりしながら着いた所は鎌倉文学館でした。


鎌倉文学館
後ろに山を控え、海も見はるかす素晴らしい場所。建物が素敵!と思ったら旧前田侯爵家の別邸だったとか。栞によれば「三島由紀夫は、小説、春の雪に登場する別荘をこの別邸をモデルにしています」とのこと。ここで館長さんのお話を伺いましたが、残念な事に時間が少なくて館内をゆっくり回る事が出来ませんでした。バラが素晴らしいそうで、その時期に来られたら良いなぁと思いました。

万葉歌碑

文学館の正面入り口から本館までの道には幾つかの万葉集の歌や正岡子規などの歌が記された灯篭のような碑がありました。この画像は「鎌倉の見越しの埼の岩崩れのような、あとであなたが後悔するような、そんな浅い心など、私はいつまでも持つ筈がありません」という意味の巻14 3365の歌碑です。このような歌を鎌倉で見ると万葉時代の人々がとても身近に感じられました。



甘縄神明社
文学館を後にして更に歩き、最後に甘縄神明社に着きました。パンフレットに依れば和銅3年(710)土地の豪族が創建したとの事ですから随分歴史の古い神社です。ここにも文学館で見た岩崩の歌碑がありました。見越しの埼は、稲村ケ崎、あるいはその西の腰越説があるとのこと。

由比ヶ浜が
所でこの階段!灯篭の所までも石段を上ったので、もういいわ、と思ったのですが、折角ここまで上ったのだからというお仲間の前向きな姿勢にほだされて、上りました!そうしたら、上からご褒美に由比ヶ浜が見えたのです!

川端康成旧宅
社の石段を下りて少し歩いた右側の小路の突き当りに川端康成の旧宅がありました。ここで「山の音」を書いたと聞きました。
ここから江ノ電の長谷まで歩き、帰りは来るときに歩いて過ぎた和田塚までの2駅乗り、バスの待つ駐車場に戻りました。歩数計は1万歩を超えておりました。
                                        おしまい



  1. 2015/03/25(水) 16:34:02|
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