
母の日に何を思ったか娘がプレゼントして呉れた3つの壺。
壺には土が入っていて、それぞれゴマ、唐辛子、芥子菜の種がついていた。めんどくさくてそのままになっていたが、折角だから種を蒔いた。胡麻は黒、東の方角、無病息災。唐辛子は赤、北の方角、恋愛成就、待ち人到来。芥子菜は黄色、西の方角、金運良好とのこと。

今朝です。芥子菜がワッと芽を出していた。金運が先ずやってきたぞ!
・・・ほんとかいな??今度は胡麻かトーガラシか?楽しみになってきた
- 2006/05/30(火) 22:03:53|
- 今日の風、今日の雲
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親友への思い出はそのまま兄の青春の思い出へと続く。
君と共に聞きしフォスターのメロディが時雨の音とまぎれし幻
赤松の高きが庭に立つ屋敷床は良寛一行の軸
旧制高校二年の吾は朴歯の下駄はきて満州朝鮮を旅す
新京と言ふ新しき満州の首都のあはれなる裏町も見き
城壁のいたく高かりし新京城と言へる旧長春の大陸的城郭
このあたりは土屋文明先生の名歌があるので、ちょっと困る。
大連に親戚が居り、兄がそこの泥棒市で写した写真があった。
何でも、盗まれた片方の靴がそこに行くとちゃんと売られているのだそうだという話を聞いて、とても面白く思ったものだった。
五十一歳になった兄は青春を懐かしみつつ、現実の歌をも綴って行った。
収入の多寡もつづまりは才能なり働きて働きて飲む酒うまし
感鮠を釣らむと遠く山峡の清き流れに今日も吾が来つ
白髪混じりとなりたる吾を十歳の吾子がぢぢいと悪口叩く
藪枯、石蕗、虎杖もうひとつ手に負へぬ庭の性強き蔓草
獣は体臭を誇示し呼び合へりけだものを脱したる人間の体臭
私がアララギ時代にこの歌集を読み、このあたりから初期の歌と比較して変化して来たと思った。当時は初期の歌の方が洗練されて良かったように思った。それは、先生の選を得た歌であったからかとも思った。
- 2006/05/28(日) 22:13:09|
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昨日はお友達に誘って頂いてバンベルク交響楽団の日本公演を聞きに南浦和のさいたま市文化センターという所まで出掛けた。
曲目は
ベートーベン エグモント序曲
プロコフィエフ Vn協奏曲第2番 庄司紗也香
ベートーベン 交響曲第7番
指揮はジョナサン・ノットであった。
以前、同じバンベルク交響楽団で別の指揮者で聞いた時よりも断然今回は素晴らしかった。尤も、流石ドイツの楽団、ベートーベンは得意中の得意の感あり。7番は初めての海外旅行で、ウイーンのコンツエルトハウスで聞いて大感激した思い出の1曲。今回は一番前の席で聞いたので別の意味で感激した。それに、ノット氏が、コンサートマスターの席に向かって「シュー」とか「ウッ」とか発しながらまるでベートーベンに取り憑かれた如くタクトを「突く」ので、あのように迫られては終曲でしつこいベートーベン、更にしつこき演奏ぶりで思わず愉快で可笑しくなってしまった。これぞノット式ベートーベンであるか。
所で庄司紗也香ちゃんのプロコフィエフが凄かった。写真よりもほっそりとした身体全身を使った、非常に個性の強い演奏だったと思った。若いエネルギーが満ちあふれた弾けんばかりの、プロコフィエフ。
アンコールはリゲティの「コンチェルト」ロマネスクより終楽章。
不思議な、弦の音の絡み合い、微妙な音のせめぎ合い、ベートーベンとはガラリと違う現代的な音楽。初めて聞いた。身体の大きいコンサートマスターのおじちゃんがソロの部分を聞かせた。
知らなかったけれど、リゲティは「2001年宇宙の旅」で使用された「永遠の光(Lux aeterna)を作曲した人だそうだ。
ジョナサン・ノット
http://interview.mde.co.jp/blog/c/10000809.html
庄司 紗也香・・・下のサイトで試聴出来ます。
http://www.universal-music.co.jp/classics/shoji/uccg1183.html
- 2006/05/27(土) 22:02:41|
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生きてあらば友は近きに欲しきもの親しき友の二人とも喪し
新潟の冷たき土に眠り居らむ佐野を訪ふべく余りに遠し
私はこの佐野さんを知っている。兄が高校生の頃、我が家に現れた。兄は彼の事を「足曳きの泰造」と呼んでいた。背が高く、ハンサムでほんの少し足を曳いていた。物静かで優しい目をした人であった。兄は彼の事をとても尊敬している様子に見えた。
良寛さんの故郷、柏崎の人で、確かお土産に「天上大風」と書かれた団扇を戴いた。良寛さんの字の複写であった。
兄はアシビキの泰造氏とエンピツの芯を長持ちさせる削り方や、文字を如何に書けば木は木らしく、水は水らしく見えるかを「研究」していた。何故当時5歳の私がそんな事を覚えて居るのか良く分からないが多分兄が私にそんな話しをしたのだと思う。
泰造さんは結婚して子供さんももうけられたが、若くして亡くなられたと聞いた。
今は新潟は日帰りも可能な時代、当時は遥に心を馳せる遠い国であったのだろう。
- 2006/05/25(木) 16:22:36|
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長い療養生活から解放され、ようやく兄の普通の生活が始まった。二人目の女の子にも恵まれ平和な家庭生活を楽しむ兄であった。昭和49年頃の歌である。
のびやかな男の童吾に無しかなしもよ夕雲の東へなびく
鋸を使ふ女の傍を見て過ぎにけり「あれでは切れぬ」
土筆ん坊間だ出て来ぬ田の畔にて吾が手に余る野の蕗、蕗の薹
当時の空は大きかった。夕雲は壮大に地平線まで続くかとも思われた。学校帰りに見た夕焼けの雲の帯は終生忘れられない絵である。
兄は良く土筆を摘んで持って来て呉れた。土筆料理は母のものよりも兄嫁の方が美味であった。
ウルアングスト幼きより持ち今に続く年を経るなべ鈍くなりつつ
ウルアングストとはなんじゃい?ドイツ語かい?何方かご存じの方は教えて下さい。何となく分かる気はするのですが。
上野に絵を見に来るゆとりもあったようだ。兄の絵は下手だったが鑑賞するのは大好きだったとみえて、「みずえ」等という絵の雑誌を良く見ていた。
おだやかな光の中に並べあり華麗なるルノアールと粗野なるゴーギャン
ロダン「花子」の像を作れり鼻低く口尖りたる日本人の顔
夏暑き芝生の中に立ちつくすカレーの市民の黒き群像
今日も小雨の中で彼らは立ちつくしている。
- 2006/05/23(火) 16:03:34|
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狭い庭が今一年で一番華やいでいる。一昨年お友達に頂いた姫アヤメが毎年少しづつ円形に株を増やし、清楚に咲きそろっている。誰が何と言おうとこれは日本の花だ。

今年はこの花(マーガレット?)が沢山咲いた。毎日スマートな蜂が密を吸いに来る。どんな味がするのかな。一生懸命吸っている姿がいじらしいよ。
- 2006/05/19(金) 14:32:07|
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待望のイングリッシュオールドローズが今年も沢山咲いて呉れた。ぽってりとした重量感があり、薔薇特有のあの懐かしい香りがする。隣に植えてあったミセスハーディーはしっかり枯れてしまった。残念!野ばらのような白い小さな花だったが何とも言えぬ良い香りがした。

母の日で息子一家が来て呉れた。孫が幼稚園でママの絵を描いてプレゼントして呉れたそうだ。家でついでにパパの絵とおばあちゃんの絵を描いたそうだ。そのおばぁちゃんの絵がこれ。うっふっふ・・こんなに若くて美人で良いのかしら・・この子は女の人をみんな若くて美人に書いて泣かせるのではないでしょうねぇ(^-^)
- 2006/05/15(月) 16:49:33|
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海岸で落とし穴に尻餅をついた後遺症が日増しに痛み出してとうとう、あらゆる事をキャンセルしてひたすら自然治癒に専念。イダが心配してスープやらおかゆを差し入れて呉れる。この画像はBUBUR AYAM(ブブル アヤム)と言って鶏のおかゆだそうだ。胃に優しく、ハートにも優しい。
寝ている間に戸棚にあった土屋文明の「新作歌入門ーアララギ選歌後記」を読んでいる。落とされた歌の批評なのだがその批評が半端じゃない。
曰く
おとなしいだけが能なのは、ぼけ歌というものだ。
幼稚な歌なので反感も起こらない程度のもの・・
ものの考え方が古すぎる
隣のおばさんと茶飲み話にすべき説明・・
君たちのパチンコ式短歌・・
等々すべて私の耳元で叱られているよう。
さ、また叱られながら寝ましょう。
明日はもう少し回復することだろう。
明日は母の日だ。
- 2006/05/13(土) 21:48:32|
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北茨城の山で出会った男性が、「いっぱいあるから2本くらい抜いても大丈夫だよ、丈夫だから東京さ持って帰って植木鉢にでも植えときな。」と言って抜いて呉れたこごみ。翌朝一番で木陰に植えたら、翌日の雨で生き生きとした。あの時このこごみのすぐ横にも同じような羊歯が生えていたので、あれもコゴミでしょう?と息子が聞いたら、「違う違う、あれはこごみじゃねえよ。」やはり地元の人でなければ分からない。

真ん中のくるりと巻いているところを摘んで食べる。茹でて酢醤油で食べるのが一番。天ぷらも美味しいかも。サテ、来年どうなるか。増えて呉れるかしら。東京の夏の暑さは大丈夫かしら。

昔やはり北茨城から持ってきたえびねが隣で懐かしそうな顔をして咲いている。嬉しそうにも見えるんだけれど。
- 2006/05/08(月) 21:52:19|
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連休半ばの4日、息子一家と渋滞が少なそうな常磐道を選んでなじみの北茨城にドライブに出掛けた。花貫渓谷から花園、そこから海に出る予定。山には未だ桜が咲いており、新緑も優しかった。

林道の奥深くまで入り、携帯の電波もとどかないような所を抜けて、花園近くまで行くと、林業に携わっているらしい男性が二人居た。「あそこに二輪草が咲いてるよ。ほら、これ、まむし草。ここのあるのはこごみだよ。あそこ見て、洞穴があって中は鍾乳洞になってんだよ。」などと色々親切に教えて呉れる。山の中で人が恋しかったのかも知れない。嬉しかった。

林道がふた別れしているところで、サテどっちかな。車を降りて一休み。さみどり色の美しい植物が生き生きと生えていた。あまり見事なので写したが、なまえが分からない。
心細い思いもしたが、無事に花園神社に到着。久しぶりででべその杉の大木に挨拶。何時見ても見事なでべそ。丁度シャクナゲが咲いていた。

立派な有料キャンプ場にたくさんのテントが張られていたが、ここは素通りしてフリーのデイキャンプ場へ。渓流に沿った所で静か。バーベキューの設備や木製の机、椅子、トイレもある。ここでコーヒーを湧かして持ってきたお握りで昼食。チビ助は川に石を投げて大喜び。

自然に咲いていた花。わるなすびの花らしいそうだ。毒があるって。花が茄子の花みたいだと思った。でも綺麗でしたぁ。

容姿端麗美人。Who are you? と、早速「稚児百合ですよぉ」と教えて頂いた。

山を下りて海に出た。素晴らしいお天気で海は真っ青。サーフィンをする青年たちがイルカのように見えた。

山ではでべそに出会ったが、海には流石にワニが居た。しかも美味しそうな海藻を生やして。ここで波と戯れた私。だれかの掘った穴に尻餅をついて、瞬間最早再起不能かと思ったが何とか立ち上がった。つい年齢を忘れてしまうたわけ者。連休のおつりは腰痛と相成った。
- 2006/05/07(日) 11:38:50|
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毎年ふわっと庭の隅で自己主張しはじめる「おおばべにかしわ」。時が経つと何でもない只の雑木になってしまう。今しばしこの時を華やぐ。交通事故で若くしてあっけなく逝ってしまった姪が大好きだったもの。彼女のピアノの先生のお宅から戴いて来たものだそうだ。それが我が家の庭の隅で毎年否応なく彼女を思い出させる。
- 2006/05/03(水) 10:42:18|
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久しぶりに引いた風邪がしつこいったら。治るように見せかけてこんどは咳に肩代わり。にっくき奴!お陰で楽しいイベントが目の前をすいすいと素通りして行った。これも普段の心がけが悪いから?それとも年のせい?ああ、両方か。
しかし、そんな私には関わりなく、庭ではしっかり春の花が咲いている。今日はオダマキをクローズアップ。日本画に描きたいような清楚さ。すがやかさ。植えられた所で黙って咲いている。大事な私のお友達。
- 2006/05/02(火) 19:30:36|
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