
夕食後片づけを済ませて昨日も今日もぼんやり見るとしもなく、テレビを見ていたら、夕べは堀口大学とマリーローランサンの恋、今夜は池田満寿夫と佐藤陽子の恋の話だった。
堀口大学は随分昔の人物のように思うのだが、池田満寿夫はつい先頃、未だ生きていても良い位の人だったと思う。当時テレビにも良く出て来た人だ。ヴァイオリニストの佐藤陽子もころころとして可愛い女の人だと思っていたが、随分年を重ねて現れた。堀口大学とマリーローランサンとの恋は本当にあったのだろうか。いずれにしても、恋の形は色々。弁当箱に流し込んだ寒天のような恋じゃない八方破れの恋をする事で文学や芸術が生まれたのかもしれない。心に沢山「ゆらぎ」を持った人たちなのだろう。
- 2007/02/28(水) 22:56:36|
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サイコさんに教えて頂いた円形切り抜きの背景色の付け方、やっと出来ました。太郎君に試験台になって貰いました。背景色がなかなか出て来なかったので、バージョンが古いからかなと、1.46から1.52にダウンロードし直しました。そのせいでは無かったみたいですが、お陰様で新しくもなりました。Jtrim は本当にすぐれものですね。有難う御座いました。
- 2007/02/27(火) 23:09:47|
- 今日の風、今日の雲
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入り口の鐘楼が通せんぼをしていたお陰で何やら迷路を歩いているような錯覚を覚えながらほの暗い境内を行く。苔むした石か朽ちかけた塔かそっと手を触れてみる。

一人で歩くには寂しいような幽玄な境内である。このやぐらを左に見て先に進む。

あるがままとはこの事か。あるがままに朽ち果てようとしずかに横たわっているこの閑かさ。

小さな黒いものが走った。行く先を見るとリスであった。そっと近くによって見ると小枝に止まってコリコリと木の実を囓っている。カメラを向けても逃げる事もなく食事に余念がない。ここはムービーに納めた。画像が無いのが残念。椿の花。咲いているのも散っているのも美しい。切り株に載っているのは偶然か誰かが置いたものか。

こんな道しるべが。では行ってみましょう。

あ、ほていさんが居られました。

ほていさんのおなかをさすると、仕合わせを頂けるそうで、おなかはつるつるのまっくろ。あまりの事に撮影は控えさせて頂く。しかし、指もつるつると黒光り。何故か?両方ちゃっかりと撫でさせていただく。

おまけのような積もりで立ち寄った浄智寺であったが、閑寂そのもののお寺で思いがけない出会いであった。入るときには気づかなかった山門の木の扉に紋が描かれてあった。お天気には、また別の顔を見せて呉れるのであろう。
北鎌倉で電車を待っていると中年の女性に声を掛けられた。
「今日は寒かったでしょう?」
「いいえ、歩きましたから寒くありませんでしたよ。」
「この駅の前の山は春になると沢山桜が咲くんですよ。近くですとかえって良く分かりませんが、反対側の道から銭洗い弁天に抜ける山道で見るとそれは綺麗に見渡せますよ。みなさんはあまりご存じないようですけれど。」
この近くに住んでいる方だそうで、親切に教えて下さった。電車が来てしまったので、もっと詳しい事を知りたかったが残念。
翌日、相棒は何故か手首が痛いと言った。何故か?ハハ、長時間傘をさしていたからですと。普段からの鍛錬が必要ですね。鎌倉雨紀行はこれでおしまいです。また、お仲間の皆さん、どうぞ宜しくお願い致します。
- 2007/02/25(日) 16:20:54|
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東慶寺から少し歩くと鎌倉五山のひとつと言われた浄智寺があるというので、ものはついでとばかりやって来た。

しんと静まりかえっている。小さな石の太鼓橋は渡れないように竹で通せんぼ。それが古めかしくてかえって風情がある。

太鼓橋を横から見ると下は小さな池になっていて、どうやら、甘露の井と言われる水のようである。

第一の門をくぐる。

古い石段だ。あとどのくらいか年を経るとこの石段も通行禁止になるかも知れない。登り切った所で鐘楼の修理をしている。鐘楼はそれほど大きなものでは無いようだ。

迂回してゆくと二つ目の門があった。

適所に順路の書かれた立て札がたっているのでそれに従って歩いて行く。

「白雲木」と書かれた冬木には、「五月はじめの頃開花」と添え書きがある。どんな花がさくのだろう。その頃また来られたら良いな。

曇華殿と額に描かれた仏殿。広く開かれていて、中の仏様がとても良く見える。

左から阿弥陀、釈迦、弥勒で、過去、現在、未来の三相をしめし、十五世紀の作で衣の裾が複雑に折りたたまれ、台座の両脇に垂れているのが特色なのだそうだと、これは永井路子さんの本からです。だれも居ない所で間近にゆっくり十五世紀の仏様を眺められるのは贅沢な事だ。
長くなるので、今日はここまでにしましょ。浄智寺、明日に続きます。
- 2007/02/24(土) 21:42:09|
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東慶寺は昨年も訪れた美しいお寺だが、こんなに石段があったかしら?去年は大勢で楽しくお話しながら歩いたので、石段など気にもかけなかったのかも知れない。

同じく永井路子による東慶寺には、「石段を上がると、かやぶきの小さな山門の背後からもう梅林がのぞきはじめる。」とあるが、現在は梅林という感じではなく、梅が配された美しい庭といった風景。少しずつ変化はしているのだろう。この風格のある鐘楼が東慶寺のシンボルのように思われる。

先ずは三連梅を。

次に雨に濡れる三体の仏さまを。

傘をさして何時までも佇んでいる若い女性。鎌倉ならではの風景。たき火をしていたのは、此処だったのでしょうか・・・

綺麗に耕された畑の畝間に枯れ葉が美しく敷かれて本格的に春の来るのを待っているよう。

「良い寺だなぁ・・・」
これが相棒の感想でありました。
- 2007/02/23(金) 22:48:23|
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お天気が悪かったのに、鎌倉駅周辺は梅に誘われた人が大勢歩いて居た。若宮大路を途中から右に折れ、お友達に連れて行って頂いた事のある楽しい商店街をぶらぶら歩く。色々なお煎餅を売っている店があった。イダの好きなカルメ焼きをお土産を買う。鎌倉駅前のとある店で昼食。

この店は地下にある。階段の途中に縁起かつぎの盛り塩が。

前に江ノ電の藤沢駅の売店で見かけた鎌倉ビールが気になっていた。1本頼んで試飲。ホップの効いたとろりとした地ビール。美味しい!

麦トロを注文する。麦飯にとろろをかけてしまった所をパチリ。1180円也。地ビールが750円で割高。でも美味しかったし、気が済んだ。
腹ごしらえも済んで、これから北鎌倉へ。

昭和50年重版発行の永井路子の「鎌倉の寺」という本を持っている。その円覚寺の冒頭に何と書かれているかご存じですか?
「雨は円覚、晴れは建長ーーー。北鎌倉の二大寺を、ひそかに私はそう思っている」って書いてあるんですよ。で、今日は雨。

ドイツ人の若者が五,六人ゆったりと歩いていた。ブログのお友達がつい先頃二時間も楽しまれたここ円覚寺。国宝の洪鐘が大いに話題になっていたっけと、相棒を励まして石段を登る。途中で相棒曰く。この石段前に登ったじゃないか。ん?そ~だ。そう言えば登った登った。婿殿が車で連れてきて呉れた事があったっけ。

鐘の音が聞きたいものだが動かないように縛ってある。除夜にはならすのだろうか。「あそこでみんな甘酒を飲んだんだよ。飲もうよ。」
「飲まない」「あ、そう」という訳で下山。悔しいから写真を撮った。

「もとは横須賀線の線路あたりも境内で、いま疲れた表情を見せる白鷺池(はくろいけ)も、もっと幽遠だったはずなのだが・・・」(鎌倉の寺より)向こうの民家が目障りだが、紅梅が綺麗だった。この池が白鷺池というのだろう。雨の円覚を歩いたから今度はお天気の日にもっとゆっくり楽しもうっと!

この古くてもの言いたげな塔頭を見ながら円覚寺を後にして、東慶寺へ向かった。
- 2007/02/22(木) 22:50:13|
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昨日の続きです。荏柄天神を出てきたら向こう迄参道が続いて両側に梅が咲いていた。右に曲がって八幡宮の方に歩く事にする。

この前時間の関係で前を素通りした鎌倉宮にちょっと寄ってみる。門前の河津桜が花盛り。

これが本殿。お獅子がデンと控えている。脇で、お友達のKさんあこがれの厄除けの杯を割る音がした。

境内に天然記念物のオガタマの木があった。名前は聞いた事があったが見るのは初めてだ。

この道はいつか来た道。とことこ歩いているとのぞき込みたくなるような古道具屋さんがあったが、相棒はさっさと行ってしまうので、写真だけ撮る。懐かしい行火。とっくりも鎌倉が目一杯詰まっていて良いですねぇ。何故か芽の出たニンニクが。

ちょっとぉ!まってぇ!あそこのお寺にRに似たお地蔵様がいらっしゃるんだよぉ!相棒の足が止まる。宝戒寺。入り口にこんなポスターが。

本堂に下がっている提灯の色合いが心に沁みる。

ここも梅の花が見頃で素晴らしかった。

可愛らしい色の椿も沢山さいて・・

この石も仏様なのかしら。お線香が備えてあった。福寿草の花の慎ましいこと。

本堂の脇のお庭の椿がきれいに咲いてその向こうに藁ぼっちが見えた。大切にされている何の木だろうか。
何度来ても心地よいお寺。大きな石畳を踏んで道に出る。八幡宮は素通りして駅に向かって行く。
- 2007/02/21(水) 20:56:23|
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昨日の天気予報では今日は雨は降りそうもないようだったので、鎌倉行きを決めた。朝東京は一寸怪しい天気だったが、決行することにした。
色々と文句を言う相棒を引きずって鎌倉に着いた時には何と雨が降っていた。来た以上はいくら文句を言われても進むしかない。バスに乗って天神前で降りる。雨は小降りになっていた。

お馴染みの天神様の紋が。つい先頃ブログのお仲間が時間切れでここまで来られなかったというこの荏柄天神社は太宰府天満宮、北野天満宮と共に三大天満宮と称される古来の名社だそうである。

という割には、それほど大きな構えではないが、お目当ての梅の花はまだまだ蕾も沢山あって文句なしの美しさである。合格祈願の絵馬がどっさりかかっていた。

こちらからの眺めも美しい。

拝殿からわきに登って行くと、絵筆塚というのが建っていた。これは絵筆を供養して立てられたものかしらと近づいて見ると・・・

あらら、何と何と、懐かしい漫画。

楽しいものに出会ったものだ。この画像は絵を描かれるお友達へのプレゼントにしよう。

色々綺麗な梅の花を楽しんだが、この梅の木には「古代青軸」と書かれた札が下がっていた。珍しい種類なのだろう。

今日は行く先々のお寺でこの花に出会った。去年、東慶寺でお友達に教えて頂いたミツマタであった。
- 2007/02/20(火) 21:35:44|
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2回目のクライマックスは10,11,12の歌であった。
この歌は3首、纏めて読んでゆきましょうと先生。間人皇女(中皇命)が御母斉明天皇と御兄中大兄皇子と共に紀伊に行かれた時のお歌だそうである。
10 君が代も我が世も知るや岩代の岡の草根をいざ結びてな
11 わが背子はかりほ作らすかやなくば小松が下のかやを刈らさね
12 わがほりし野島は見せつ底ふかき阿胡根の裏の玉ぞ拾はぬ
この12番の歌は土屋文明著の万葉名歌に入っている。その12番の歌の直ぐ後に19歳で中大兄皇子に謀反の疑いで殺された有馬皇子の歌2首が載っている。
岩代の浜松が枝を引き結び真幸くあらばまたかへり見む
家にあらば笥(け)に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る
(巻2,141,142)
前の3首は母子の水入らずの仲睦まじい雰囲気が偲ばれるという事であったが、この旅の結果、有馬皇子の謀反事件に繋がってゆく事など思うと当時の皇室の複雑な在りようが生々しく伝わってくる。
11の意味は私注に依れば「吾が背子はかりの盧(いお)を作られる草がないならば、あの小松が下に生えている草を刈りたまへ」というのであるが、貴人の旅もかくの如きものであったのか。万葉では草をカヤと読む事から土屋先生のお子さまのお一人に草子(カヤコ)さまが居られる、というお話も。
昔我が家の新築祝いに義姉から風呂先屏風を貰った。義姉はお習字を習っていて、展覧会に出したものだそうだ。そこに書いてあったものがこの11番の歌であった。万葉がなは難しい。
- 2007/02/18(日) 22:06:25|
- 短歌など
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久しぶりに青山に出た。数ヶ月行かなかった街であったが、少し変わった様にも感じられた。日の暮れるのが少し遅くなった事を実感する。まだ明るい街で、ウインドウの中に変なものを発見。売り切れと書いてあるが、それもデザインみたいだ。有名ブティックとこの怪物のミスマッチ。

新しいビルを発見。誰がデザインしたのかしら。早速写真に納めようと思ったら、外人さんが立ち止まって写していた。おんなじものが、おんなじように撮れたかな?このビルの中からは青山の街がどんな風に見えるのかしら?
- 2007/02/16(金) 21:29:55|
- 今日の風、今日の雲
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今頃お友達は鎌倉を歩いているだろう。だから私もみんなの向こうを張って、太郎と梅を見に出かけた。しかし、先ず出会ったのはステンレスの門構えと置物の犬。しかして太郎のにらめっことなった。

N公園に行けば梅に出会えるかも知れないと行ってみたが、大きな欅が枯れ枝を揺らしているだけだった。山を登っていちばん上の小さな空き地で一休み。暖かき春の日差しが影を作った。

公園を出た所の向かい側のお宅の綺麗に刈り込まれた白梅が真っ盛りだった。

小学校の裏庭にはいつも綺麗な花が咲いている。ここは紅梅が花盛り。

手入れの行き届いたお宅の門の前に暖かい日を受けて仕合わせそうにさいていた福寿草。今年初めて出会いました。
うん、これで、少しは鎌倉の敵が討てたかなぁ・・・いやいや、こんなものではとても太刀打ち出来ぬ。しかし、太郎よ、今日のお散歩は楽しかったでしょ?
カメラのセッティングが間違っていたので、初めの画像がピンぼけ甚だしかったのがこれまた残念至極なりき。
- 2007/02/15(木) 16:35:59|
- 今日の風、今日の雲
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今朝洗濯物を乾しに庭に出て蕗の薹を発見。風邪をひいてぐずぐずしている間にもうこんなに開いて花が覗いている。

朝日の当たる場所に生い茂るアロエも元気に一寸エキゾチックな花を咲かせている。むか~し友達に貰ったヒマラヤユキノシタは毎年必ず一番に咲いてくれる優しい花。枯れ枯れの幹にあじさいの新しい芽吹きが逞しい。
今日は残念無念の日。だって、コーラスと万葉の会が重なってしまったから。来月は重なりませんように。コーラスに行ったらソプラノが一人お休みでたった4人で頑張ったので、のどがひりひりになった。風邪がやっと抜けそう。今夜も早寝を敢行。
- 2007/02/13(火) 22:06:49|
- 今日の風、今日の雲
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長引いた風邪が未だ完全に治っていなかったけれど、都合で2週間も休んでしまったコーラスに出掛ける。いつに変わらぬ超元気な先生に圧倒されながら初めての曲を発声練習代わりに歌う。
木下牧子作曲・武鹿悦子作詞「うぐいす」。早春の歌だ。
うぐいすの こえ
すきとおる
はるのつめたさ
におわせて
うぐいすの こえ
すきとおる
うちゅうが 一しゅん
しん、 とする
すっかり年を取ってしまい、去年切ってしまおうかと思った備後梅に支えをして貰ったら、今年は去年の倍くらい蕾がついて、昨日当たりから咲き始めた。鶯が来てくれないかしら。もう春がそこまで忍び寄っている。
- 2007/02/09(金) 21:51:57|
- 今日の風、今日の雲
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昨日はチビ助達の4歳の誕生会。ババは会場係、若者は料理担当、チビ助達はケーキ担当?丁度節分の日。保育園で作ったという「鬼の面」も登場して賑やかなパーティの始まり。

インドネシア料理の一品も登場。

さぁ、ケーキ造りだよ。張り切って行こう!

あらぁ~。上手上手!すごいね~~~。これからどうなるのかな?

お~、出来たね~。機関車トーマスだ!煙はわたあめ、ね~ね~、たべたいよ~~。

やったぁ~~、出来上がり。食べちゃう前に写真撮ろうね。ハイ、おめでとう!!
- 2007/02/04(日) 21:26:37|
- 短歌など
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巻一 雑歌 まるで初めてのような万葉集。
長歌と反歌から始まっている。
長歌は5,7,5,7,と読むのですよ、と教えて頂きたどたどと読む、読む、読む。
先ず、泊瀬朝倉宮御宇天皇代 は何と読むか。「ハツセアサクラノミヤニアメノシタシラシメシシスメラミコトノミヨ」と読む。「御宇天皇代」はこれから度々でてきますから覚えて下さいと言われ、脳は緊張する。
土屋文明先生の万葉集私注は、歌、大意。語釈、作者及作意という構成である。
学生の頃から、試験となると先ず参考書の大意を読み、語釈を読んで、暗記して終わりであったので、一字一句漏らさずに読むという事は本当に自分一人では出来る事ではない。
しかし、難しい固有名詞を何と読むかに意識が集中して、内容の把握まで到らない悲しい現実。
三 やすみしし わが大君の 朝には とり撫でたまひ 夕には い寄り立たしし
みとらしの 梓の弓の 長はずの 音すなり 朝猟に 今立たすらし 夕猟に
今立たすらし みとらしの 梓の弓の 長はずの 音すなり
この歌について、
「朝猟に 今立たすらし 夕猟に 今立たすらし 」 は朝夕の猟を一度に見るような表現で、現実(通俗理論)には合わないけれど、これは、「詩的現実」とでも云うべきであろうかという所に先生のスポットライトが当たった。(万葉集私注 p14より)
現実を「通俗理論」、それに対して「詩的現実」とは。「通俗理論」に兎角捕らわれている自分を考えてみなくては。
- 2007/02/02(金) 11:12:40|
- 短歌など
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