おだやかな日々に

四月三十日

庭今年も庭につつじが咲きそろった。美しい季節。
こんなに美しい季節だったのに。1945年の今日をまた昨日のように思い出す。
今年も
誰のせいだったのか!
あの戦争で一瞬のうちに命を奪われた姉。
お腹をすかせたまま、あめ玉一つもなめられないで死んでしまった3歳の甥。
自分が年を重ねる度にあの日の悲しみが段々深く思い出される。
ハナミズキ
姉達を知る人たちも一人二人とこの世から去ってしまったが、今年もゆかりの知人宅に姉の好物であったおはぎを届ける。一年に一度のおはぎの親善訪問でもある。
今年はゴマと桜も添えてみた。餅米と一緒にお友達から頂いた桜の塩漬けを刻んだものを電気釜で焚き込んだ。ほのかな桜の香りと塩味が甘いおはぎにマッチして上出来であった。(自画自賛)
Kさんのお宅への道は以前コーラスに通った懐かしい道でもある。女子校の横のハナミズキが咲きそろっていた。自転車を止めてパチリ。近くに寄ってパチリ。
こんにちは
立ち止まって
Kさんのお宅に着くと喪服を着た訪問者が門を入る所であった。
ドキリとする。後に続いて玄関口に行くとお嫁さんが出て来られた。
びっくりしている雲に、「叔父が亡くなったんです。母は元気にしてますからどうぞ顔を見ていらして下さい。」と。このお嫁さんはお舅さん、お姑さん、自分お母さん、姉さん、叔父さんの5人の介護を自宅で続けて来られた。亡くなったのはその叔父さんだった。

もう雲の事も全く分からなくなられてしまった「おばさま」はヘルパーさんに介助されながら、お食事中であった。
「食欲があるんですよ。今お客さんがいらっしゃるから黙ってるけど、口を開けて催促するんですよ。」と、ヘルパーさん。複雑な気持ちで退室する。お嫁さんは奥の方で忙しそうだったので声を掛けずに失礼する。
サクラソウのお宅
生を全うする事は大変な事である。母も101歳まで頑張った。最後の6年ほどはとことん雲を手こずらせた。しかし、さればとて、生を全うすることは尊く、立派な事である。
介護する人も、されるひとも貴い。
帰り道のサクラソウの花が限りなく優しく見えた。
道祖神

坂道を下ると六差路である。通るたびにチラリと目に止めては居たが、今日はお参りをする。おはぎを持って来れば良かった。
静かで穏やかな四月三十日である。


  1. 2010/04/30(金) 13:32:22|
  2. 今日の風、今日の雲
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お江戸の牡丹

ぼたん
今日は歯の治療日である。歯の治療とは、あたかも土木工事のようである。穴を掘って(ああ、私の大事な歯が減ってしまう!)穴を埋める。表面を均して成る可く元の形に近づける。
「お痛みはありませんか?」
口を開けたまま「はあ・・」と言う。
麻酔とは大したものだ。全く痛みを感じない。この先生はなかなか腕が宜しい。1時間きっかりで解放された。
ぼたん2

今日も出来たら遊んで帰ろうと思ったが生憎の雨降りとなった。
買い物だけして帰る事にする。と、例によってお江戸を出ようとすると向こうの石垣の所になにやら綺麗な花が咲いている。そうだ!この前牡丹の木が植えられている事に気が付いたのだっけ。


ぼたん3


大江戸の雨は美形の牡丹かな    しびれ雲 
一夜明けて
大江戸の門に主待つ牡丹花     とぼけ雲
  1. 2010/04/22(木) 21:04:59|
  2. 今日の風、今日の雲
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悪戦苦闘

ICレコーダー
現在持っているレコーダーは音質が良く、とても気に入っているが、mp3ファイルの録音が出来ない。
それで、カタログの表紙に浅田真央姉妹が写っているオリンパスのボイストレックー700を購入した。以来、取説と格闘し、付属の編集ソフトを使って曲をカットして、ようやくブログにアップするまでにこぎ着けた。バイト数が限られているので、先日のパイプオルガンの冒頭の出だしの音をほんのちょっぴりテストしてみる。
言い訳をであるが、音の良さ云々は二の次三の次で、アップするまアップアップの悪戦苦闘!なけなしの脳ミソをフル回転。何とかアップは出来たが、ファイルを保存しないと開けない。一寸不便で残念です。
テストです。
  1. 2010/04/17(土) 15:45:02|
  2. 音楽
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花、花、花。

花の中の青春
昨日、我が家の宴会部長の声がかりで、昨年同様、じいさん、ばぁさんから3歳までが打ち揃って工大のお花見に出かけた。すっかり桜の名所として定着したようで、昨年に倍する人出で大変賑やか。大学の留学生も大勢で、国際色豊かである。スリランカ、インドネシア、オーストラリア、スエーデンなどなど。昨日は肌寒い位の花曇りのお天気であったが、スエーデンの学生さんは、半袖で暑いくらいだと言って居た。様々の年代が今年最後の花見とばかり大いに楽しんでいた。花に埋もれるようにして青春を謳歌している様子は見ているだけで楽しい。
花見弁当
今年は手作り花見弁当が流行っているようなので、奮発して(?)タケノコご飯など作ってみた。丁度山椒の芽が良い具合に出ていたので散らした。イダがとても良い香りだと喜んで呉れた。後ろのグループではホームステイのママさんらしい方が手作りのご馳走を広げていた。蓋を開くたびに「おー!ワンダフル!」と歓声が聞こえる。お花見はこちらのスライドショーでどうぞ。(ダウンロードに一寸時間がかかります。)

?

残念ながら、ポツリ、ポツリと花に雨滴が。花冷えで風邪を引かぬうちに、じいさん、ばぁさんはお先に失礼。構内工事中の囲いに謎めいた文章が、並んでいた。・・・じゃぁ、75センチの意味は?
うわぁ、大変だ~~! ま、兎に角また1センチ過ごして来年も来ることになるのではなかろうか・・・
  1. 2010/04/05(月) 16:13:35|
  2. 今日の風、今日の雲
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パイプオルガンコンサート

チャペル
母校に、新しいパイプオルガンを設置することになり、雲も雀の涙ほどの寄付をしたところ、お披露目コンサートの招待状が届いた。雀だけあって、欣喜雀躍、懐かしいチャペルへと足を運んだ。
さくら
チャペルには明かりが点って三三五五、同窓生が集まっている。このチャペルも最近地震対策を施し、併せて内部を建設当初に近いものにしたとの事である。
古いもの新しいもの
母校の周囲も随分変わってしまった。天を突くようなビルが道を隔てて屹立している。
ヘボン先生
懐かしいので、チャペルに入る前に少し校庭を歩いてみる。昔からこのように立派なヘボン先生の像があったかしら・・・何処かにはあったのだろうけれど、一寸記憶に残って居なかった。改めて敬意を表した。
パイプオルガン
いよいよコンサートが始まった。頭の上から音が降ってくる。バッハの時代の制作方法を丹念に研究し、時間をかけて作り上げた世界に4台しか無いパイプオルガンなのだそうだ。
昔学生の頃、毎週聴いていたパイプオルガンの音も素晴らしいと思っていたが、素人の悲しさ、実際にどう違うのかはっきりとは分からない。兎も角、空気を送る人、オルガンのボタン(?)を出し入れする人などが、オルガニストと一緒にパイプオルガンを操作して荘厳なミサ曲がチャペルいっぱいに響き渡った。
みんなも写真
バッハを初め、何人かの作曲家のキリストの受難、そして復活の曲が1時間半ほど演奏されて、コンサートが終わった。また機会があったら是非聴きたい。木の椅子は昔のまま。入学式も卒業式もここで行った。そして今は学部も増えて、学部別の卒業式、入学式をするそうだ。このパイプオルガンの出番も多いのであろう。コンサートが終わって思いは皆同じ。カメラを構えて貴重なパイプオルガンの画像をお土産に帰途についた。

  1. 2010/04/03(土) 21:11:48|
  2. 音楽
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