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おだやかな日々に

なくてぞ人は 17

チェリーセージ
 生きてあらば友は近きに欲しきもの親しき友の二人とも喪し
 新潟の冷たき土に眠り居らむ佐野を訪ふべく余りに遠し

 私はこの佐野さんを知っている。兄が高校生の頃、我が家に現れた。兄は彼の事を「足曳きの泰造」と呼んでいた。背が高く、ハンサムでほんの少し足を曳いていた。物静かで優しい目をした人であった。兄は彼の事をとても尊敬している様子に見えた。
 良寛さんの故郷、柏崎の人で、確かお土産に「天上大風」と書かれた団扇を戴いた。良寛さんの字の複写であった。

兄はアシビキの泰造氏とエンピツの芯を長持ちさせる削り方や、文字を如何に書けば木は木らしく、水は水らしく見えるかを「研究」していた。何故当時5歳の私がそんな事を覚えて居るのか良く分からないが多分兄が私にそんな話しをしたのだと思う。
 泰造さんは結婚して子供さんももうけられたが、若くして亡くなられたと聞いた。
今は新潟は日帰りも可能な時代、当時は遥に心を馳せる遠い国であったのだろう。
  1. 2006/05/25(木) 16:22:36|
  2. 短歌など
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

お兄様との大切な思い出ね

お兄様とアシビキの泰造氏との交友関係はすばらしいものだったのですね。
雲さんの巧みな構成と筆力で、まるで向田作品を読んでるような気がしてます。この先きが待ち遠しい・・・。
  1. 2006/05/26(金) 20:16:16 |
  2. URL |
  3. グランマ #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

思い出

グランマさん、今晩は。今日のパソコン講習会は如何でしたか?伺えなくて残念でした。
何時も暖かいコメントをありがとうございます。
また豚が木に登ってしまいそうです(*^_^*)
  1. 2006/05/27(土) 21:15:46 |
  2. URL |
  3. 雲 #-
  4. [ 編集 ]

昔の高校生は大人だった

5才の雲さんからは高校生のお兄様とお友達はまったく大人で、尊敬と憧れの人だったでしょうね。私が中学生の頃仰ぎ見た大学生のお兄さんの背の高さ、教養の深さに憧れたように。
小説を読んでいるようです、続きが楽しみ。
  1. 2006/05/27(土) 21:25:25 |
  2. URL |
  3. わかめ #-
  4. [ 編集 ]

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