おだやかな日々に

万葉集落穂拾い 12

海
大伴旅人に続いて山部赤人の歌6首が出てきた。
柿本人麿と並んで有名な万葉歌人であるが、文明先生の人麿感は特別で,比べると赤人の歌は弱く、多少民謡的になっているそうだ。

252 あらたへの藤江の浦にすずき釣るあまとか見らむ旅ゆく吾を 人麿
357 つぬの浦ゆそがひに見ゆる沖つ島こぎたむ舟は釣しすらしも   赤人

赤人の歌は作者の主観が中心となって居ない所が客観的作者などと言われる所以であろうとしてもそこに赤人の弱い点が感ぜられると私注には述べられている。
成る程こうして並べてみると赤人の歌はただの描写ではあるなぁ・・・

折りも折り、本箱をかき回していたら、何時誰が買ったものか、深谷忠記著、「人麻呂・赤人同一人説」殺人事件 という本が出てきた。人麿が配流されて死んだのではなく、時を置いて再び赤人として戻ってきたという仮説である。だから作風も年を経ておのずから変わったというのである。本格派の学者さんからは叱られそうなお話であるが、万葉集にはまだまだ謎が沢山ありそうだ。ミーハー族としてはなかなか面白いお話であった。
  1. 2008/02/08(金) 21:57:28|
  2. 短歌など
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  4. | コメント:2
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コメント

鱸、平目、高級魚を毎日食べてたかも

民謡的?という分類をされるご解釈をなるほど、と思うかたわら、この描写が素晴らしいなあと。古代の景色、たたずまいが想像できます。
心の内の描写に共感してしんみりするとはまた別の共感がありますね。
古代の釣りは面白かったでしょうね、いくらでも釣れたでしょうね、草の紐に結わえて家に帰れば火を焚いて待ち構えていた子ども達が歓声を上げて出迎えてくれる、なんて情景が・・。
  1. 2008/02/10(日) 10:47:13 |
  2. URL |
  3. わかめ #gGsLOqyI
  4. [ 編集 ]

夫の帰りを待つ妻子の暮らしは・・

わかめさん、素敵なコメントをありがとうございます。
現代人は、というか私など、想像力が麻痺ぎみで、1首を通り一遍に読み過ごしてしまい勝ちです。
確かに、その時代に身を置いて鑑賞するとき、わかめさんのように色々な事が想像されますよね。私ももっと心を素直にして万葉の歌人とお付き合いしようと思いました。有難う御座います。
  1. 2008/02/10(日) 20:44:59 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
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