おだやかな日々に

万葉集落穂拾い 13

みちばたの花
 万葉集を読んでいても、現在の短歌のようにすんなりと意味がとおってこない歌が多い。(あ、現在の短歌はもっと難しいかも・・・^^;)大意などの解説を読んで、ああそうかと理解するのが関の山である。その中で時々オッと思う歌に出会う。
そんな一首。
君がためかみし待酒夜須の野に一人や飲まむ友無しにして (巻4 555) 大伴旅人
かみし=かもす、酒を造ること

どうも酒の歌になると俄然近親感が湧いてくる。
丹比縣守(たじひのあがたもり)と別れる時に詠んだ歌だそうだ。
この歌を読んだ時何故か良く友人と楽しそうに酒を酌み交わして居た父の事が脳裏を過ぎった。
一人飲む酒も良いものかも知れないが気のあった友と飲む酒はまた格別であろう。その友が遠く旅立ってゆく。その寂しさが心に響いてきた。共に酒を飲んだ訳ではないが、雲の30代を6年過ごした土地を離れて親友と別れて旅立った頃の寂しさも蘇ってきた。
但し、土屋先生は、「一通りの挨拶の歌であるが、空々しくなく実感のこもって居るのは旅人の人柄であろう」と書かれている。土屋先生はクールだ。でも空々しくなく実感のこもって居るの一言は重い。
下のブログを見つけて読んでいたらお酒に酔ったような気分。
http://blogs.yahoo.co.jp/chiyokokkk/folder/1558597.html
  1. 2008/05/14(水) 15:30:10|
  2. 短歌など
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

確かにわかりやすくてぐっと身近に感じられますね~(^^)
お酒の歌って、けっこう取り扱い注意なんですよね。つい自分だけ酔ってしまうので…。
 そそがれし酒あふれんと盛りあがるコップのふちに夜が来ている
 岡部桂一郎
こんなふうに詠えればいいなぁ~と憧れます。
雲さんにお酒の歌ってありましたっけ?
  1. 2008/05/15(木) 01:17:34 |
  2. URL |
  3. take #5RIkxCRk
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お酒のうた

takeちゃん、コメントをありがとうございます。
「コップのふちに夜が来ている 」・・・こういう下句がなかなか出て来ませんね。わたくし^^;
そうそう、お酒の歌って憧れてる割には無いみたいで・・・こちらはtakeちゃんにお任せしましょっと(^_-)☆
今日は青南のお手伝いに行ってきました。来月で南青山とお別れだそうです。
  1. 2008/05/15(木) 21:53:06 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
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折々に

挨拶にしてもこんな歌詠んで貰える友は有り難いですね。
懸守氏はどんな歌を返したんだろう、「折角俺のために醸してくれた酒、呑まずに去るのは口惜しいぜ、また合う時まで少しは残しておいてくれよ」ってなことかしら?
生活の折々を書き留めていた万葉人の歌、ちょっとブログ書きに似てません?
  1. 2008/05/15(木) 22:50:51 |
  2. URL |
  3. わかめ #gGsLOqyI
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似てるかも

詠んだ人も編んだ人も、千年以上も後の人に読まれるとは思ってなかったでしょうね。
今は何でもあっという間に世界を駆け巡る割りには残っていかないのかも...
いつの世もお酒は魅力なのね。心情が滲み出ていて親しみを感じます。
  1. 2008/05/16(金) 09:17:39 |
  2. URL |
  3. サイコ #ZeC0G1NE
  4. [ 編集 ]

やはり大勢の方が・・・

お酒は大好き、(お酒を飲む雰囲気が・・・)でもやはり独り酒は寂しいですね、独りの夜は殆ど飲みません。
お酒の肴も人の為に作る方が楽しいです。
大伴旅人は酒を讃(ほ)むるの歌が13首も有るのだそうですね。
お酒が好きな方だったのですね。

  1. 2008/05/16(金) 18:17:41 |
  2. URL |
  3. bajiru #mQop/nM.
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万葉時代のブログ書き

わかめさん、コメントをありがとうございます。
いや正に、万葉時代にブログがあったならと考えると誠に面白く・・・でもあっという間に恋の歌のやりとりなどが出来てしまうとそれまた味気ないことになってしまうのかも知れませんね。旅人への懸守氏の返歌は見当たらないようです。
  1. 2008/05/16(金) 22:03:09 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
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現代人の遺産は?

サイコさん、コメントをありがとうございます。
我々はこうして残された万葉集から万葉時代を覗き見る事が出来るのは幸せな事だと思います。現代人が未来人に残せるもは?・・・・
  1. 2008/05/16(金) 22:09:04 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
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待酒・旨酒・ひとり酒

bajiruさん、コメントをありがとうございます。
今日は新潟産の日本酒をグラスに4杯飲んだら無くなってしまいました。やっと金曜日になり、何とか満杯のスケジュールをこなして、一息。美味しいお酒でした(*^_^*) 去年でしたね。ビアホールで乾杯したのは。あの時も美味しかったですね~。
  1. 2008/05/16(金) 22:16:50 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

かみし

むかし、むかし、口かみ酒というのがありました。

唾液に含まれるでんぷん糖化酵素を使い、米を噛んで
甕にため、アルコール発酵させて、酒に仕上げました。

やがて人類は麹菌を発見し、それを糖化に使うように
なりました。

古代のメソポタミアでは発芽した麦に含まれているアミラーゼを
使い、ビールを作りました。

  1. 2008/05/20(火) 22:22:16 |
  2. URL |
  3. matsan #LkZag.iM
  4. [ 編集 ]

口かみ酒

matsanおじさま、コメントをありがとうございます。「かみし」の語源はそのあたりなのでしょうか。それが醸すとなったのでしょうか。万葉集は歌もさることながら、当時の文化や時代背景に思いを巡らす事が出来てまた興味が湧いて参ります。サテ、明日はおじさまと薔薇にお目に掛かれますね。どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
  1. 2008/05/21(水) 16:26:52 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
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