おだやかな日々に

蓼科高原と下諏訪 4

昼はざるそば
丁度昼時になったので、駅の案内所で教えて貰った山猫亭という蕎麦屋でざるそばを食べる。我々の他は尼さん4人という取り合わせ。すぐお隣は諏訪大社下社秋宮であったが、今回は遙拝して失礼する。(また来よう!)民俗資料館やオルゴール博物館も目の前であったが、そちらもパス。
今井邦子文学館
坂道をだらだらと下るとすぐ今井邦子文学館であった。ここは中山道下諏訪宿の茶屋であった「松屋」(邦子実家)の建物を復元したのだそうだ。こじんまりとした趣である。
邦子
3人ほどの中年の男女が井戸端会議中であったが、中の一人が2階へどうぞと誘って呉れた。そこが資料の展示場となっていた。早速邦子さんにお目にかかる。何故今井邦子に拘ったかというと、雲がアララギに入って間もなくのこと、歌会で偶々隣り合わせた方が小さな歌会に誘って下さった。会場は閑静な個人のお宅であった。そこがMさんのお宅。そしてMさんのお姉様が今井邦子さんであると知ったからである。Mさんは美しい方であった。近寄りがたいような風格を持っておられ、新米の雲はいつも緊張していた。そのお姉様である邦子さんとはどんな方だったのだろうかと。
手紙
赤彦記念館にも赤彦から邦子への手紙があったが、これも見やすいように印刷してある赤彦から邦子に宛てたの手紙の内容の一部である。赤彦が邦子の歌を批評した事に反発した邦子の電話に対して書かれた手紙などもあり、赤彦と邦子の歌人としての交流が偲ばれ,二人の短歌への情熱がひしひしと感じられた。
添削
これは赤彦が添削した邦子の短歌の原稿である。当時は筆書きであるが、今と同じだなぁと暫しガラスに頭をくっつけて覗き込んでいた。
明日香
邦子は昭和11年にアララギを離れ女性歌誌「明日香」を創刊したというから相当な女性であったのだと衿を正す思いである。末の妹であったM・千代子さんのきりっとした面影がまざまざと心に重なった。
明日香創刊号
その「明日香」の創刊号である。

居室
2階の奥の部屋には邦子の愛用の着物や帯、タンスや本などが置かれ床の間には邦子の自筆の短歌が拓本のような架け塾になって飾られていた。瑞々しい一輪の赤いバラの花が印象的であった。
短歌
あまり達筆で読めない。
旅の記憶
島木赤彦と今井邦子、長年心の隅で気になっていた二人のアララギ歌人に出会う事が出来たのは何か意味のある事なのかも知れない。

青空の遠くに著き(しるき)山ひとつ雪をいただき輝きてあり  赤彦
 正に帰りの列車の中から雲が見たそのままの景色であった。
  1. 2008/06/11(水) 22:27:06|
  2. 短歌など
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

憧れの蓼科高原と中山道下諏訪宿 !

 島木赤彦・今井邦子お名前だけは知っている程度ですが、友人が、今井邦子文学館に行ってきて、周囲はとてもきれいだったけど、館内は、茂吉の聴禽書屋のようだったよ、という話を聞いたことがありました。
 雲さまは、まさにお軸にあったお歌を車窓からごらんになられたのですね。本日午後から図書館に返本のついでに、今井邦子歌集をパラパラとめくったら、何と何と「高山の雲のうごきハ つねなけれ こゝろにとめて われハ さび之(し)む」が見つかりました。もはや雲さまには無用かとは存じましたが、帰宅してすぐPC開いてしまいました。
  1. 2008/06/13(金) 19:46:23 |
  2. URL |
  3. kan #-
  4. [ 編集 ]

難しいかな・・・

kanさん、コメントをありがとうございます。
「高山の雲のうごきハ つねなけれ こゝろにとめて われハ さび之(し)む」
ああ、そう書いてあったのですね。逆立ちしても読めませんでした。図書館に今井邦子歌集があるとは、流石茂吉の故郷ですね。私も近くの図書館で探して見る事に致します(*^_^*) 早速に、教えて頂きまして本当に有難う御座いました。

  1. 2008/06/13(金) 22:27:15 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

遠い旅

思いを留めていた歌人に関わることの出来た雲さんの喜びが伝わります。すこし知識が増えたわかめも嬉しいです。中山道歩きで下諏訪へも行きましたが歩くだけがノウで文学館へは寄りませんでした。諏訪大社秋宮は歴史を感じさせる神秘的な神社であの辺りいい感じですね。
ご紹介の歌も山猫亭のお蕎麦も旅心を誘います。有り難うございました。
それにしても遠い蓼科、下諏訪、1泊で良く行かれましたね
  1. 2008/06/14(土) 12:19:26 |
  2. URL |
  3. わかめ #gGsLOqyI
  4. [ 編集 ]

中山道

わかめさん、コメントをありがとうございます。
そうそう、今井邦子文学館と言っても、こじんまりとした家でしたが、その前に「中山道云々」の石碑があり、瞬間、わかめさんを思い出しましたよ。良い感じの道でした。もう1晩泊まってあのあたりを歩き回る事ができればと思いました。
  1. 2008/06/14(土) 22:20:35 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

そういえば、私たちの会に今井邦子さんと同姓同名の方がいらっしゃいますよね。歌をはじめたとき妹さんに、ペンネームになさったら?といわれたそうです。そんな偉い方と間違われることはないだろうし、私は私の名前で詠いたいし、結局変えなかったのよ、とどこかの歌会で隣の席になったとき教えていただいたことがあります。この邦子さんは最近欠詠されていて気になっています。
なんとも、関連しているような全くしていないエピソードでした(^_^;)
  1. 2008/06/16(月) 11:49:53 |
  2. URL |
  3. take #5RIkxCRk
  4. [ 編集 ]

同姓同名

雲もお名前を見るたびにあっと思ってました。
今度も東京歌会でちょっと話を出しましたら、「お元気でしたか?」と聞かれて、「いえ、あのその実は・・・」と説明を・・・^^;
とても良いお名前ですね。すっきりとして。そんなエピソードがあったのですね。うん、実名を変える事はないですよね。
  1. 2008/06/16(月) 21:11:54 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
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