おだやかな日々に

音楽祭

雨ニモマケズ
「台風が来るっていうのに出掛ける**」等と言われながら、雨じゃとて、風じゃとて、帰りによれよれになったとて行かねば成らぬ音楽祭であった。新宿発特急あずさ。窓外の風景はこの一秒後から変化してゆくのであった。



佳境
4時から始まったコンサート。年々歳々演奏者のメンバーが少しずつ入れ替わるがそれがまた新鮮な魅力でもある。今年は去年出演されなかった小山実稚恵さんが参加。


脱日常
5時半過ぎにディナー(と言わせて下さい)。チョイス1品とヴァイキングは4人4様、隣の芝生をみてはおなかをさする。

ハロウインの8時からのコンサートが終われば恒例のナイトサロンである。音楽の熱気でほてった身に「よなよな・エール」はベルギービールにも比肩。音楽に酔い、ビールに酔う。
 台風はそんな熱気に吹き飛ばされたのだろうか、翌朝は雲の切れ間が見える。ウオーキングロードをぶらつく。楽あれば少しくらい苦があっても仕方がない。中央線が不通とのこと。そのうち何とかなるだろうとばかりTさんの発案でわかめさんがブログに書いて居られた「八ヶ岳倶楽部」に行く事に即決。4人してうきうきとタクシーに相乗りする事になった。
追記に、コンサートについて書いてみようと思います。明日は八ヶ岳倶楽部ということで・・・


ナナカマド
 4時からのコンサートの内容。
F.Xaverモーツアルト ヴァイオリンソナタへ長調Op.15 
ぼんやりの雲はあのモーツアルトの積もりで聴いていたが、何だか単調であまり面白く無いなぁと思った。所が、ナイトサロンでO先生が、あの曲はモーツアルトの息子(も作曲した!)の作品で殆ど演奏されない曲なので敢えて演奏して貰った、墓場から抜け出したもの、という説明をされて、ハハァと納得。演奏者もどう演奏すれば良いか悩んだそうであった。そういう所がこの音楽祭の面白い所とまた好きになる。
ベートーヴェン ピアノ三重奏曲 変ホ長調Op.70-2
 涙が出るほど素晴らしかった。改めてベートーヴェンの偉大さに触れた。ディナミクスが心の琴線に触れる。素晴らしい演奏。
プーランク ヴァイオリンとピアノのためのソナタ「ガルシア・ロルカの思い出」
因みに演奏者は景山誠治(vn) 野平一郎(P)
ヴァイオリンが演奏者の身体の一部になっていた。ピアニストは言うまでもない。
ガルシアロルカとくれば、嘗て俳優の天本英世がユニークな黒装束でロルカの詩を朗読した。わざわざ聴きに行ったことがあった。色々と思い出しながら二人の演奏に魅了されてしまった。プーランクとガルシアの関係などもナイトサロンで話題にのぼった。ナイトサロンでの景山誠治さんはまた一寸違う雰囲気であった。そのあたりが面白い。
ドビュッシー チェロとピアノのためのソナタ
演奏者 山崎伸子(ch) 野平一郎(p)
あっという間に終わってしまった感じ。美味しいものはすぐ無くなる。安心して大船に乗って感動のうねりに身をまかせた。チェロの弦に当たってこすれる弓の音までがすべて音楽であった。

続いては夕食を挟み8時からのコンサートである。

メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲 変ホ長調
若い人たちのクァルテットであるが、なかなか力のこもったものであった。
ナイトサロンではピアソラのタンゴを演奏。ヴァラエティーに富んだ若々しい演奏。
シューベルト歌曲
野ばら ミニヨンの歌 死と乙女 糸を紡ぐグレートヒェン
ソプラノの平松英子さん。
平松さんの歌は初めてであったが、声に大変魅力有る表情があって引き込まれた。
ナイトサロンではしっとりと赤トンボを歌て下さった。また聴きたいな。

そしていよいよ最後はお目当て小山実稚恵さんの出演である
ブラームス ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
ヴァイオリンは四方恭子さんとい方で数年前までドイツで演奏活動をしておられたそうだ。この方の演奏も初めて聴く。第一ヴァイオリンはこの音楽祭を主宰指導されている岡山潔氏。ヴィオラ川崎和憲氏チェロ河野文昭氏である。ちょうど雲の所から小山さん(と呼ばせて下さい)がしっかり見えた。殆ど小山さんばかり見ていた。しなやかな手、表情豊かな身のこなし、強いタッチ、繊細な指使い、明るめのえび茶のドレス、渋いゴールドのハイヒール、スカートにかすかに散らばって光るラメ。音楽はどうなっていたのか!勿論文句無し。にこやかに拍手に応える小山さん。また聴かせて下さい。来年も!

ナイトサロンはくつろいだもので、岡山氏のインタビューがより楽しさを盛り上げる。
みなさんは台風をどう思っていらっしゃるんでしょう・・・なんてぇ、もう一泊出来れば最高なのだが、家庭の事情で何とかして明日は帰らなくては。いやいや、浮き世の事は今暫し忘れよう。
End
  1. 2009/10/09(金) 15:13:55|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

台風を友に

楽しかったですね~、音楽、ワイン、料理すべて良し!
お陰様で至福の時間を過ごせました。
  1. 2009/10/09(金) 16:31:03 |
  2. URL |
  3. bajiru #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

すべて

友ありてこそまた更に楽しでした。
色々ハプニングもありましたが、それがまた良いところで。実際には台風は大変な被害をもたらして行ったようですが、私たちには良いチャンスを与えて呉れましたね ^^;
有難う御座いました。
  1. 2009/10/09(金) 20:15:28 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

台風なんて構っていられない、という勢いの音楽祭ご常連のわくわく感、ワンダフルな嵐の夜の夢の風景をこちらは羨ましくてどきどきしながら読みました。
毎年読ませていただいて知識だけはついたのに体験できないのが残念です。小山実稚恵さん大好き。
とにかく素晴らしい秋の祭典ですね。
天本英世のロルカの朗読、私も新宿かどこかへ聞きに行きましたよ、「スペイン巡礼」の3部作も熟読してスペインに夢中でした、そんな事をおもいだいました。
つづき、楽しみ。\(^o^)/
  1. 2009/10/09(金) 21:11:36 |
  2. URL |
  3. わかめ #gGsLOqyI
  4. [ 編集 ]

雑木林

朗読の達人のわかめさん、やはり天本英世のロルカをお聴きになったのですね。懐かしいですね。音楽祭は毎年ございます。宜しければ来年ご一緒致しましょう♪♪ 一人ではつまらない、お友達とご一緒出来たら楽しさ倍倍増です。
「わかめさんの八ヶ岳倶楽部」行き、Tさんのご提案のお陰で実現出来ました!帰宅後、早速わかめさんのブログを拝見して、再体験させて頂きました。ただ、時間と天候の為にわかめさんが一番気に入られた枕木の敷いてある雑木林を歩く事が出来なかったのが、残念でした!! 機会があればまた!
  1. 2009/10/09(金) 21:34:42 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

ガルシア ロルカ

スペインの文学者はセルバンテスしか知らなかったわたしですが、このプーランクの魅力的な曲に刺激されて、すぐガルシア ロルカをネットで探しました。ギターの名手で8歳で100曲演奏できたそうですね。
プーランクはスペインの先生に習ったこともあるそうですし、確か彼も同性愛者だったように思います。
少年時代は音楽家で、大人になって素晴らしい作家、詩人。
たった38歳で暗殺されたとあり、この才能をもっと花開かせたかったですね。演奏者の景山さんと野平さんにも魅せられました。

雲さん、お世話になりました。続きをたのしみにしています。
  1. 2009/10/10(土) 12:45:51 |
  2. URL |
  3.  ユミ #kY.A8d5U
  4. [ 編集 ]

楽しかったナイトサロン

ユミさま、今年もご一緒出来まして本当に楽しい時を過ごす事が出来ました。有難う御座いました。その年々によって、変化があり、今年はとても印象深く感じました。景山さんは勿論正統派のヴァイオリニストでしょうが、ロルカなどを聴きますと「ヴァイオリン弾き」という表現がピッタリのように感じました。ジプシーヴァイオリンなども聴かせて頂きたいですね~
また来年を楽しみに。
  1. 2009/10/11(日) 13:55:38 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

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