今週のカレンダーの絵、佐保川について検索してみました。
ウイキペディアに依れば、佐保川は、大和川水系の支流で奈良県を流れる一級河川とのこと。大和川といえば、結婚当初住んで居りました藤井寺の近くを流れていた川を思い出します。
万葉集には佐保川を詠んだ歌が沢山ありました。
0371: 意宇の海の河原の千鳥汝が鳴けば我が佐保川の思ほゆらくに
0525: 佐保川の小石踏み渡りぬばたまの黒馬来る夜は年にもあらぬか
0526: 千鳥鳴く佐保の川瀬のさざれ波やむ時もなし我が恋ふらくは
0528: 千鳥鳴く佐保の川門の瀬を広み打橋渡す汝が来と思へば
0715: 千鳥鳴く佐保の川門の清き瀬を馬うち渡しいつか通はむ
1004: 思ほえず来ましし君を佐保川のかはづ聞かせず帰しつるかも
1124: 佐保川に騒ける千鳥さ夜更けて汝が声聞けば寐ねかてなくに
1251: 佐保川に鳴くなる千鳥何しかも川原を偲ひいや川上る
1433: うち上る佐保の川原の青柳は今は春へとなりにけるかも
1635: 佐保川の水を堰き上げて植ゑし田を刈れる初飯はひとりなるべし
3010: 佐保川の川波立たず静けくも君にたぐひて明日さへもがも
4478: 佐保川に凍りわたれる薄ら氷の薄き心を我が思はなくに 万葉時代の佐保川は現在にも増して歌心を誘う素晴らしい環境だった事でしょう。
- 2012/05/01(火) 15:38:50|
- 短歌など
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