
毎年、最寄りの駅に行く途中でとあるお宅の垣根にこの白いバラの花が咲くと思い出す事がある。高校生の頃、学校の垣根にずらりと咲いた薔薇にそっくりなのだ。宗偏バラと呼んでいたが、正式の名前かどうか知らない。
そのバラの垣根の内側のテニスコートで真っ黒になってテニスをしていた。学校の近くのかき氷屋さんで食べた山盛りのかき氷の色と味。すべてがこのバラの花から蘇ってくる。試合には「出ると負け」のカップル。前衛でしゃがみこんでくさるEちゃんも懐かしい。
秋さらば見つつ偲へと妹が植ゑしやどのなでしこ咲きにけるかも 大伴家持
万葉集の講座でこの歌が出たところ、一人の方が次の回になでしこの花を持ってきて見せて下さった。庭に種を播いて育てたら沢山花が咲いたとのこと。これはかわらなでしことのこと。やさしい花。

ヨガに行く途中、女子高校の道路側の庭にネムの花が咲いていた。
思わず「ああ、綺麗!」とひとりごと。しばし立ち止まってしまった。
友達と一緒にバスの中から見たネムの花。
あのときも異口同音に「ああ、綺麗!」と言ったっけ。

今年はバラとラベンダーの当たり年であった。
サモンピンクとラベンダーブルー(そんなのあり?)の取り合わせに自己満足。
幸せな季節であった。
心を和ませてくれた花々、素晴らしい季節の贈り物を有難う。
今はくちなしと紫陽花が雨に濡れている。
- 2013/06/19(水) 10:10:42|
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