おだやかな日々に

糸瓜忌

DSC_0001.jpg 短歌会の友人に誘われて子規庵に出掛けた。9月19日の子規の命日に因み、30日まで「子規とその仲間たち」をテーマに特別展が催されている。
今は亡くなってしまった友人と子規庵を探しながら歩いた事を懐かしく思いだした。
元々は旧加賀藩前田家の下屋敷の侍長屋で二軒続きの一軒とか。
戦災に遭って昭和26年に再建されたものとのことだが、家の風情が実に懐かしい。


子規庵「我に二十坪の小園あり。園は家の南にありて上野の杉を垣の外に控へたり。場末の家まばらにて建てられたれば青空は庭の外に拡がりて雲行き鳥翻る様もいとゆたかに眺めらる。」(小園の記より)
周囲はすっかり変わり果ててしまったけれど、この子規庵と庭に限っては全く当時のままに保存されて居ることが感動的。座敷に座ると、初秋の風が庭の萩や鶏頭をゆらして吹きすぎてゆく。

蚊遣香に守られてめぐる子規の庭
訪問者の即詠が展示されていた中の一句。そのとおり、「ごてごてと草花植えし小庭かな」のそこかしこに蚊取り線香が配置され、ゆっくりと子規の庭を巡ることが出来た。
DSC_0026.jpg
 仰臥漫録の絵葉書を数枚買う。
 「女郎花真盛鶏頭尺より四、五寸のもの二十本ばかり」
と書かれている。丁度庭の萩、鶏頭が真っ盛りであった。
DSC_0021.jpg


 鶯谷より東京へ移動。東京駅を正面に眺めながらゆっくり出来るポイントを発見。子規庵の余韻に浸りながら暫く時を過ごした。新装成った東京駅を見るのも初めて。その目の前にドーンと立っているオリンピック、パラリンピックの円筒を見るのも初めて。
秋晴れの一日であった。





  1. 2013/09/21(土) 14:17:16|
  2. 短歌など
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  4. | コメント:4
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コメント

写真や命日のことを読みながら、どうしても最晩年の脊椎カリエスのことを思ってしまいます。脊椎にたまる膿が流れ出る苦しみと9月という暑い日々を過ごした部屋、その中で俳句を詠みつづけた日々のこと。
凌ぎやすくなってお出かけしたくなりますね。
  1. 2013/09/22(日) 19:47:50 |
  2. URL |
  3. わかめ #Wvcannqs
  4. [ 編集 ]

わかめさん、旅の余韻に浸っておられる事でしょうね。もうすっかりお疲れはとれましたか?コメントをありがとうございます。
文庫本の仰臥漫録を求めてぼちぼち読んでいます。亡くなる前年の9月23日の気温は午後3時で華氏82度と記録されていました。摂氏では27,8度でまぁまぁ明日の気温もこんなものらしいですね。車もヒートアイランド現象ももなかったとはいえ病苦に真夏の蒸し暑さはたいへんだったでしょうね。それにしても34歳十一ヶ月の短い命、雲はもう優に倍以上馬齢を食んでおりまするv-12
  1. 2013/09/22(日) 22:26:59 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

昔、読んだ病牀六尺を思い出しました、司馬遼太郎の「坂の上の雲」のドラマで香川照之が子規を熱演していましたが、あの頃は不治の病ですから苦悩は大変だったと思いますが感性が鋭くなるのかしら。
  1. 2013/09/23(月) 20:40:10 |
  2. URL |
  3. bajiru #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

bajiruさん、コメントをありがとうございます。
ドラマ以来、子規というと香川照之の顔が浮かんでしまいますが、
子規の画像を検索すると、とても似ている一枚がありますね。
きっとそれで彼になったのでしょうか?
亡くなる前日容体が思わしくなかった状態で書き残した絶筆三句は
すごいですね。
  1. 2013/09/25(水) 11:46:46 |
  2. URL |
  3. 雲 #mQop/nM.
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